2007年06月02日

本 - 奪取 by 真保裕一

今回も前回に引き続き、真保裕一の本から。
「奪取」。

1260万円。友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、大胆な偽札作りを二人で実行しようとする道朗・22歳。パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫ったが・・・。涙と笑いの傑作長編サスペンス。(上巻あらすじより)

ヤクザの追跡を辛うじて逃れた道朗は、名前を変え復讐に挑む。だがその矛先は、さらに強大な敵へと向かい、より完璧な一万円札に執念の炎を燃やす。コンピュータ社会の裏をつき、偽札造りに立ち向かう男たちの友情と闘いを、ユーモアあふれる筆緻で描いた傑作長編。予想もできない結末に思わず息をのむ!!(下巻あらすじより)

文庫本にして上下2冊というボリュームながら、一気に読み通せてしまうのは、軽快なタッチのなせる技か。
解説に「話を作るのも書くのも苦労せず、締め切りの催促なく、その前にほいほい渡していった。全編に見られるノリの良さ。」とあるのはふむふむと思う。

偽札造りの工程で紙すき、すかしの方法、印刷技術など緻密に説明しているのも興味深い。一点、私の理系の頭をフル回転させても理解できない部分があったが、それは私が印刷技術を知らないからであって、本書の面白さを損ねるものではない。

「まさか、本作がそのヒントになったわけではないだろうが、現実に我が国の<偽造通貨犯罪>は増え続けており・・・、」とあるのもあながち考えられないことではない。

原料さえ手に入れられれば、この本の工程通り偽札を作ってみたい、そんな気にさせてくれる本である。

ちなみに一番手に入りにくい原料は、多分4年もののミツマタ(紙幣の紙の原料)だろうなあ。



ラベル: 真保裕一
posted by marimari at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本、メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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