2007年06月09日

本 - 終戦のローレライ by 福井晴敏 

うつ症状が抜けてくるにつれ、少しずつ日常生活ができるようになり、福井晴敏著、「終戦のローレライ」全4巻を読破した。
5/23のブログで大量に買った文庫本の一部である。

第二次世界大戦の絡む物語というのは実は苦手で、敬遠していたのであるが、二日半で4冊、かなりのハイペースで読み終わった時には目も頭も痛かった。そのくらい没頭してしまう本だった。

<1巻あらすじ>
1945年、夏。彼らは戦っていた。誰にも知られることなく、ただその信念を胸に。
昭和20年、日本が滅亡に瀕していた夏。崩壊したナチスドイツからもたらされた戦利潜水艦・伊507が、男たちの、国家の運命をねじ曲げてゆく。五島列島沖に沈む特殊兵器・ローレライとはなにか。終戦という歴史の分岐点を駆け抜けた魂の記録が、この国の現在を問い直す。第22回吉川英治文学新人賞受賞。

<2巻あらすじ>
深海に沈む特殊兵器ローレライ その計り知れぬ“力”は、人類を破滅に導くのか……。
この国に「あるべき終戦の形」をもたらすと言われる特殊兵器・ローレライを求めて出航した伊507。回収任務に抜擢された少年兵・折笠征人(おりかさゆきと)は、太平洋の魔女と恐れられたローレライの実像を知る。米軍潜水艦との息詰る死闘のさなか、深海に響き渡る魔女の歌声がもたらすのは生か死か。命の凱歌、緊迫の第2巻!

<3巻あらすじ>
その日、広島は核の業火に包まれた。人類史上類を見ない大量殺戮の閃光が、日本に定められた敗北の道を歩ませ、「国家としての切腹」を目論む浅倉大佐の計画を加速させる。彼が望む「あるべき終戦の形」とは?その凄惨な真実が語られる時、伊507乗員たちは言葉を失い、そして決断を迫られた。刮目の第3巻。

<4巻あらすじ>
「ローレライは、あなたが望む終戦のためには歌わない」あらゆる絶望と悲憤を乗り越え、伊507は最後の戦闘へ赴く。第三の原子爆弾投下を阻止せよ。孤立無援の状況下、乗員たちはその一戦にすべてを賭けた。そこに守るべき未来があると信じて。今、くり返す混迷の時代に捧げる「終戦」の祈り。畢生の大作、完結。

この著者の本を読むのは「亡国のイージス」についで2冊目である。

まず興味を引かれるのがあたかも潜水艦に実際に乗り合わせているような気分になる、緻密な描写。
戦闘で被害を受け、酸素不足に陥った際などの描写では、こちらも息が詰まりそうになる。

きっちりと練られた人物の背景。
けして少なくはない、むしろ多いと言える登場人物を誰一人として軽んずることなく、背景豊かに描いている。

ローレライとは?
冒頭部から伏線はあるものの、実際に明らかになったときは心底驚く。

そしてあるべき日本の終戦の姿とは・・・?


この人は若い人物を主人公に据えるのだろうか、亡国のイージスでも如月行がダブルメインの一人として扱われ(なんと如月行のスペシャル本まで出版されている)、本作でも17歳の折笠征人が主人公といってもいいだろう。

だからだろうか、この人は∀ガンダム(ターンエーガンダムと読む)の原作まで書いているようだ。

そちらも是非読んでみたい気がする。







posted by marimari at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 本、メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 終戦のローレライ終戦のローレライ(しゅうせんのろーれらい)は、福井晴敏の架空戦記小説、及びそれを原作として東宝が2005年に製作した日本映画。概要2002年、講談社より単行本が発売され、2005年に文..
Weblog: 文学・古いものから今まで
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