2008年01月07日

本 - 反転 闇社会の守護神と呼ばれて by 田中森一 

元特捜検事・弁護士田中森一による「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」を読んだ。私が法律事務所に勤めていることを知って行きつけのNiceなカウンターバー、日登美のマスターが貸してくれたのである。

帯に「伝説の特捜エース検事はなぜ「裏」世界の弁護人に転向したのか。」とある。著者は石橋産業事件をめぐる詐欺容疑で東京地検に逮捕、起訴され、現在上告中だそうだ。

普段私は割と本を読むのが速く単行本程度であれば2,3日といったところなのだが、著者の赤裸々な極貧生活の描写、晴れて検事となってヘリコプターで凱旋里帰り、弁護士になって湯水のようにお金使いたい放題(バブルの時だから)などの、自己顕示したがる感じの語り口にはどうもなじめず、前半終えるのに時間がかかってしまった。

しかし、今まで勤めた法律事務所はすべて渉外事務所ということもあり、検察庁の裏側、政治家と金、フィクサーの存在など、唖然とすることも多かった。また株で損している私にとっては、仕手筋の手法など興味深い面もあった。

著者が弁護士に転向した理由は、(私のつたない描写で申し訳ないが)、東京地検特捜部に配属となり、事件に向かうに際し、事件の筋書きはあらかじめ上層部や政治の絡みで初めから決められている、その筋書きに沿わない調書を取っても上層部に書き直しをさせられる、検察とは正義ではなかったのか・・・、ということのようである。
読んだ限りでは検察庁の実態にあきれるばかりであり、転向の理由というのも納得させられた。

だがしかし、彼の生きている社会に踏み込みたいか、共感できるか、と聞かれれば、否、である。必要悪?そんな言葉が頭をよぎり、重い気分になった。

posted by marimari at 10:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 本、メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 「世の中」を良くも悪くも動かすキーパーソン足りえる検事という職業と弁護士という職業について考えさせてくれる本。 そして、図らずも『商事法務』の見方を大きく変えざるを得なくなった本でもあります。理..
Weblog: 企業法務マンサバイバル
Tracked: 2008-01-12 09:39
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